宮城・研究者「九条の会」アピール
最近、アジア・太平洋戦争の悲劇を繰り返さないことを誓った「日本国憲法」を、大幅に改めようとする動きが強まり、日本が再び他国に戦禍を及ぼす国になる危険が目前に迫っております。
この事態を憂い、「日本国憲法」とりわけ憲法九条を守り、日本が戦争する国にならないようにするため、昨年の6月に、井上ひさし氏など九名の方々が「九条の会」を立ち上げ、憲法九条を守り抜こうとのアピールを全国に向けて発信されました。
これに触発されて、全国各地で「九条の会」が様々な名称や工夫で作られ、創意ある活動に取り組んでおります。その数は既に3,000を大幅に超えております。
宮城県内でも、女性の九条の会、医師の九条の会、スポーツ関係者の九条の会など分野別に、また、松島町、泉区加茂団地、加美郡など地域別に、準備会を含めて既に40数箇所で動きが始まっております。
私たち研究者も、学問と思想の自由を守り、学問研究の平和的発展を追求する責務を果たす上で、憲法九条が深い意義を持つことを理解し、その擁護のため、これらの動きに加わり、力を合わせて取り組まなければならないと考えます。そして研究者の中で憲法九条を守る動きを広げ、憲法九条を壊す力を上回る大きな世論を起こしていかなければならないと考えます。
私たち宮城・研究者「九条の会」は、県内の各大学・高専・試験研究機関の中で、憲法九条を守る世論の輪を大きく広げるために、憲法の勉強会を数多く行うなど、できることから地道に取り組んでいきたいと考えています。どうか一人でも多くの研究者がこの趣旨をご理解下さり、この大きな輪に加わって下さることを心から訴えます。それとともに、一般市民や学生の方々のご支援・ご協力を心からお願いいたします。
2005年12月11日