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「安全・安心の看護をめざす国立大学病院看護職員アンケート」
東北大学内の集計結果から

看護師の「健康と権利」、医療の「安全と安心」が黄信号!

東北大学職員組合では、全大教「安全と安心の看護をめざす全国大学病院看護職員アンケート」に取り組み、763枚の配付に対して、413枚を回収しました(回収率54.1%)。全国的な集計はまだこれから時間がかかりますが、東北大で回収された回答からは、休みが取れない、疲れが取れない、など看護労働の厳しさと、スタッフの配置が十分でない中で十分な看護が難しくなっている実態が浮かび上がってきました。

看護師の9割超が、からだも心も疲れている

普段の仕事でどの程度「身体が疲れますか?」「精神神経的に疲れますか?」という質問に対し、どちらについても「とても疲れている」「やや疲れている」と答えた人が9割に達します。さらに、

と、身体的にも精神的にも苛酷な労働実態が浮かび上がります。

年休は取りにくく、10日は捨てる。
「準夜勤」の休憩は34分、「深夜勤」の仮眠は13分。

「年休はほぼ希望通りに取れた」という看護師は32.25%と3分の1にも満たず、平均年休取得日数は10.12日となっており、ほぼ10日分の年休は取得せずに捨てています。

 また、74%の看護師は三交替勤務(日勤8:30-17:15、準夜勤15:45-24:30、深夜勤0:00-8:45)に就いていますが、「準夜勤」「深夜勤」の実態はというと、

看護師一人当たりの患者数 回数/月 休憩時間(実質)
準夜勤の場合
 15:45-24:30
14.48人 4.39回 34.60分
深夜勤の場合
 0:00-8:45
15.96人 3.74回 46.97分
(仮眠時間13.28分)

と、ろくに休憩もせず、ほとんど仮眠もとらずに大勢の患者さんを看ているのです。

十分な看護の提供は?
過半数が「あまりできていない」「ほとんどできていない」。 6割強が「ミス、ニアミス」を経験。

「十分な看護が出来ていますか」という質問に対して、51%の看護師が「あまりできていない」「ほとんどできていない」と回答しています。その理由は?

  1. 「人員が少なすぎる」(40.44%)。
  2. 「業務が過密」(33.66%)。
  3. 「看護以外の業務が多すぎる」(20.58%)。
と体制が十分でないことが大きな原因となっています。十分な看護をするどころか、受け持ち患者の情報を十分に把握しないまま仕事に入らざるをえないことさえ、「よくある」「時々ある」(9割超)という実態であり、半年の間に6割強の看護師が「ミス」や「ニアミス」を経験しています(1人当たり2回)。

過去半年に、「辞めたい」と思った看護師は6割超

こうした過酷な勤務環境のもと、過去半年間に「仕事を辞めたいと思ったことがありましたか」との質問に、「いつも思っている」「しばしばあった」「時々あった」と答えた看護師は6割を超え、「まれにあった」も含めれば8割を超えます。

 「働き続けられる職場はどんなところだと思いますか?」との質問に対する多くの看護師の答えが、私たちの職場改善運動の道しるべとなります。

  1. 「仕事に達成感が感じられる職場」48.91%。
  2. 「仕事にゆとりがある職場」45.52%。
  3. 「休暇が取れる職場」35.84%。
  4. 「人間関係が改善され、上司とうまくいく職場」31.24%。

看護師の大幅増員で、「安全・安心の看護」「ゆとりある、人間らしい労働条件」を実現しましょう!

年休とれますか?サービス残業ありませんか?

東北大学職員組合 病院支部 無料法律相談

アドバイザー 吉田正志氏
(東北大学法学部教授・前本部執行委員会委員長)

日時:
第1回 12月27日(水) 終了しました
第2回  1月12日(金)
※どちらも時間は午後2時〜7時まで

場所:病院支部書記局
(「新南病棟」北、1fに職員浴室のある建物。病院支部書記局は2fです。)

電話での相談も受け付けます。:(病院支部 717-7815)

東北大学職員組合は弁護士事務所と顧問契約を結んでいます

組合員は顧問弁護士に無料で法律相談できます

☆組合は、組合員と法律事務所の橋渡しだけを行い、相談内容のプライバシーには立ち入りません。


組合本部(片平)へも気軽にご連絡ください。
◇ 内線(91)5029
◇ 直通電話227-8888 ファクス227-0671
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