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人事院東北事務局長交渉報告

職務評価の問題等で人事院に迫る!

人事院:澤田局長、西原総務課長、千葉第一課長
組合:岩手大−井上隆義、山形大−河野令二、東北大−平賀正之、
   村田尚、長内譲悦、近藤武善、内海芳子、相馬出、
地区協:赤間長作、及川博夫

11月6日午前11時から人事院東北事務局長交渉を行いました。主な交渉内容は以下のとおりです。
=地区協=人事院

55歳昇給停止は大問題だ!

−近年、人事院が大学職員の昇格改善に一定の努力を傾注してきたことに敬意を表します。はじめに今年の昇格改善作業の状況について伺いたい。
−その前に本年度人勧が先月9日に決まり、お陰様で無事完全実施されすでに差額が支給された。みなさんを含めた職員団体などのご協力にお礼を述べたい。
−完全実施だと喜んでいられない。55歳昇給停止もセットだ。特に教員の入職年齢が高いので大きな不満が残った。

大学の職場は管区?府県?それとも出先機関?

−定数改定は例年ベ−スで、9月から各省庁ヒヤリングを行い11月いっぱいで要求をまとめる。
−大学の昇格が大幅に遅れている。人事院の大学に対する職務評価が低すぎる。大学の職場は、管区、府県、地方機関、出先機関のいずれなのか?
−職員の構成や昇格・歴史的な背景とかいろいろあって各省庁一律には規定できない。文部省が他省庁と比べて昇格が遅れているという要望をうけて改善してきている。
 ここ何年来の議論がありましたが、平成10年度定数で新しい技術職員制度を実施した。いま、どういうふうに適用されているのかどうか?文部省での実施状況をみている。

全国的な研修の企画で評価は高まるか?

−技術職員問題が20年以上の議論をしてこういう形になっていることに不満がある。昇格は高エネ研などと較べても悪い。大学院が増えているのはわかると思うが、予算も増えているし、グレ−ドは 高くなっているが支援職員を増やさない、導入された「専門官」「専門職員」について制度としては 大学自身がまだ示していないし、人事院が見ているというのも当たっている。組織を作ることと、研修をというのが人事院のスタンスだったが、高エネ研などで実施している全国的な研修を企画した場合は評価は高まるのか?
−全国的な研修は、まとめ役、調整などの職務として重いという評価の大きな要素だが、例えば年1回しかやらないんだというのではなく恒常化することで高まる。
 それぞれの職責によって級別している。4〜5級は言葉は悪いが簡単に出している、係長ポストだが、部下ということをきつく言わない。
 6〜8級になるとラインの職務で課長補佐以上で管理・監督責任のポストだ。専門職グル−プの中で管理・監督をする職務だ。

団塊の世代対策は?

−団塊の世代対策について伺いたい。
−世代間の公平ということに対しての配慮をという考え方はある。何か別な仕事のやり方なり、専門職群の分割をしてグル−プ毎に責任者を置くとか、職群をつくりリ−ダ−をつくるなど、そういう智恵を出さないと誰でも6級誰でも7級とはいかない。組織づくりというのをやってもらう必要がある。
 積極的に智恵を出していかないと・・・。

教務職員・行二職員の不利益扱いの解決を?

−同じ職場で同じような仕事をしているが、教務職員のため3万円ほど低い。不利益を受けていると思っているが不利益扱いではないのか?
−俸給表が違うということは、やっている仕事が違うということで、今やっている仕事の評価で給与が決まる。その職務が本来どの職務なのかは各省庁の判断だ。
−行二職員から行一になった人の昇格が悪いがどうにかならないのか?行二職員から行一への振替えのために暫定定数の要求は可能か?
−3〜5級は職務の評価としては6〜8級よりつけやすい。行一になった時点から前歴などをみてどこに格付けることになるかは、大学当局の人事管理運営事項だから大学自身の問題だ。
 不利益扱いということで公平審査もあるかもしれないが、試験官職なので脱法行為だと言うことでわれわれとしては基本的にないとの認識だ。
−技術職員の職務評価について、やる気があっても環境が整っていない問題はどうするべきか?
−人事院は、大学の職場に入って調査をし、そうして定数改定をしている。

学科事務に「専門職」を!図書館職員の職務評価を高めよ!

−文部省は、学科、教室事務に「専門職」設置を要求すると言っているので、この場でも実現を強く要望する。それから図書館職員の業務の困難性を考慮して職務評価を高めるべきだ。
−専門職設置はその仕事が専門職なのかどうかという問題がある。要望は聞いた。
 図書館職員については組織化をするなど、智恵をだしてやれば7級も可能になるのではないか?

行二職員の部下数緩和を!

−行二職員の部下数条項を撤廃することはできないか?
−官民比較からずすわけにはいかない、はずすと逆に低くなる。付加業務とか運用上で緩和策を考えている。

定員外・パ−ト職員の待遇改善を!

−定員外職員が東北大では1,000人もいる。長期に働いている人の定員化がどうにかならないのか?それからパ−ト職員へボ−ナスを支給させるよう規則でうたってほしい。
−定員化防止がある。定数増を要求してもらう以外ないが、定員削減があり厳しい。ボ−ナスについては予算の範囲内で各省庁の判断でということになっており、法制度は作れない。それから、民間と の関係がある。民間は一時金(1万とか5万とか)としてだしているが、国民の納得なりが必要だ。

看護婦の職務評価があまりにも低いのでは・・・?

−看護業務だが病棟単位でみると、民間、公立病院より大学病院の方が職員数が少ないなかで、高度で複雑な業務をしているが職務評価が低いのではないか?
−副婦長であっても3級をつけるなりして改善してきている。職務級には変わりはない。医-2級については行(一)4級程度に改善してきている。

人事院発行パンフの給与比較で大学は最低レベル・・・?

−人事院で発行しているパンフレット(国家公務員プロフィ−ル)の給与のところを大学職員と比較するとかなりの差がある。これは人事院の努力目標なのか?
−あれはあくまでも標準ということで理解してほしい。従って、上もあれば下もある。
−大学はかなり下ということになる。

−きょう話された内容については切実な要求として本院に伝えたい。


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