「7.18 日の丸・君が代の法制化に反対する県民集会」への参加、及び、賛同署名・メッセージの要請
政府は、日の丸・君が代を国旗・国歌とする法案を、今の延長国会で成立させようとしています。
日の丸・君が代については、国民の間でも、教職員、父母、生徒の間でも様々な意見があります。私たちは、国民的合意のない日の丸・君が代を国旗、国歌として法制化することを認めることはできません。
政府・文部省はこれまで、学習指導要領を根拠にして、卒業式・入学式の場において日の丸掲揚・君が代斉唱を極めて強圧的に押し付けて来ました。この結果、本来子ども、父母、教職員にとって最も晴れがましい喜びとなるべき行事が重苦しいものとなることもしばしば起こりました。2月に起きた広島県世羅高校の校長自殺という痛ましい事件は、これが極端な形で現れたものです。日の丸・君が代の押し付けは、学校の自主性や子どもを中心とした教育活動を大きくゆがめるものとなっています。
今回の法制化のねらいの一つは、学校教育への押し付けをさらに徹底しようとするところにあります。このことは、「議論をいつまでも続けていると、子どもたちの中で、この国歌・国旗が悪いのかと言うことになってしまう」(森 自民党幹事長)という発言に明瞭に示されています。国旗・国歌の法制化は、国民的論議と国民的合意が必要不可欠であることはいうまでもありません。にもかかわらず、学校現場の論議を「問答無用」として封殺するために法制化するなどということはとんでもないことです。
今、「学級崩壊」「不登校」など子どもたちの発達をめぐる困難は増大し、社会全体の問題となっています。子どもたちが生き生きと学べる学校づくりのために、校長も教職員も、父母も心を通い合わせて教育活動にあたることが切に求められています。
ところが日の丸・君が代の法制化による押し付けは、学校内にあらたな混乱と分断の日種を持ち込むものであり、絶対にやめさせなくてはなりません。
これまで教育の発展に努力してきた私たち宮城県内の教職員組合は、日の丸・君が代をめぐる重大な局面にあたり、学校への押し付け強化につながる日の丸・君が代の法制化に反対する県民集会の開催とこれへの参加をすべての県民に呼びかけます。
集会の成功とともに、県民集会への賛同メッセージ・署名を個人、団体から多数いただくことが県民集会を盛り上げることと考えます。
つきましては、下記のとおり集会を開催しますので、貴組織や知り合いの方々の参加を呼びかけていただくとともに、賛同メッセージを集約してくださることをお願いいたします。
記
一、集会名称: | 「日の丸・君が代の法制化に反対する県民集会」 | |
一、日 時: | 7月18日(日)午後1時~3時30分 | |
一、場 所: | 県民会館6階 大会議室 | |
一、集会内容: | ・日の丸・君が代の法制化をめぐる情勢報告、宮城における教育現場への押し付けの実態 ・日の丸・君が代の法制化に対する意見表明(研究者、父母など) ・集会アピール | |
集会終了後、市内デモ行進 | ||
一、主 催: | 宮城県教職員組合協議会 (協賛団体については現在要請中) |
1999年7月6日
宮城県教職員組合協議会 議長 富樫 昌良
東北大学職員組合
宮城教育大学教職員組合
宮城県教職員組合
宮城県高等学校教職員組合
宮城県私立学校教職員組合連合