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東北大学職員組合ニュース号外
2000/8/7(2000号外-1)

5.27全大教教務職員問題単組代表者会議報告
─各大学の取り組みについての情報─


 単組代表者会議では、第4常置委員長会見の情報や概算要求での定数振替等、各大学における取り組みの情報などが交流されました。以下に報告するとともに、先日行われた総長交渉も踏まえて東北大学における教務職員問題の抜本解決に向けた運動を進めていきたいと思いますのでご協力宜しくお願いいたします。

全大教の国大協第4常置委員長会見情報
─梶井委員長(農工大学長)の発言より─

・ 国大協は独立行政法人化問題への対応で手一杯であり、第1常置委員会、第7常置委員会で教務職員問題について検討を進める状況にはない。

・ 現在編纂中の「国大協50年史」のために(梶井委員長は)技官問題について論文を執筆したが、その中で、国大協に残された最大の問題として教務職員問題を挙げておいた。

・ 概算要求での定数振替は、各大学が要求すれば文部省は認める状況にあるので、積極的に進めるべきである。

1.注目すべき諸点

1)大学院部局化など大型改組が終わった大学での様々な解決策の模索
 多くは、大学院部局化の行われた旧七帝大での事例だが、定数振替に伴う多数の昇格ができず、殆ど昇格が進まなくなっている。その隘路を突き破るいろいろな工夫がなされ始め、一部で成果を挙げ始めた。

  <京大人文研> 予算定数15をもとにした全定数振替の概算要求を出している。(2000年度には実現していないようだ)。
  <東北大> 予算定数の部局への再配分による新たな概算要求の試みがなされている。
  <九大農学部> 2000年度について定数振替4が実現し、農学部の教務職員がゼロになった。まとまった定数振替を可能にする改組が実現したからだと考えられる。
  <阪大工学部> 工学部長裁量のポストとして「流動化定員」が考えられている。
  <東大> 予算定員の3%を留保し、言わば総長裁量のポストとして全学的見地から使うことが提案されている。
  <北大> 九大の「研究院」構想と同様なものが検討され始めている。ここでの改組に伴う定数振替の可能性があろう。

2)概算要求による定数振替の継続
 全大教の調査への回答だけでも、千葉大看護学部1、阪大1、九大農学部4、九工大情報工学部部3が判明している。

3)教育学部での運動の継続が実りを生み始めている。
 <福井大>  2001年度、5名全員の振替要求を行う。
 <岐阜大>  2001年度、1名の定数振替を要求する。(実現しなかった2000年度に引き続き)
 <和歌山大> 学部長交渉、学長交渉を積み重ね、概算要求での定数振替に真剣に取り組み始めた。

4)医学部での取り組み
  <山口大> 2001年度、3名全員の定数振替の概算要求を出すことになった。
  <千葉大> 看護学部では、2000年度定数振替1に続き、2001年度も定数振替1を出す。医学部での定数振替の要求も続けられている。なお、徳島大ではあの手この手の説得が続いているがまだ実っていない。新潟大でも可能性がある。

5)佐賀大のゼロ化達成
 最後の1名が昇格し在職者ゼロになった。(但し、定数振替でないため、なお定数としては1名あり)。目覚ましい勢いで全員の昇格が実現した。もともとは理工学部に5名の教務職員が在職していたが、95年度に教務職員部会発足、97年度に定数振替3名、98年度に定数振替1名、99年度に1名昇格でゼロ化達成という足取りだ。

6)行(一)移行問題
 <神戸大工学部> 検討が始まった。工作センターで行(一)技術職員と教務職員が一緒に仕事をしているという条件や年齢的な若さなどを考慮すれば、組合が強力な運動をするならば、学内での定数運用で実現可能性はあるように思われる。
 <名古屋大学医学部> 2000年春に教務職員から行(一)4級に移行した事例があるらしい。これは、学内定数のやり繰り、職場の条件、年齢のある程度の若さ、という特別な条件があってのことのようだ。
 <新潟大医学部> 検討していたが、結局、行(一)3級にしか移行できず、大幅な給与ダウンを余儀なくされるため断念した。
 <九大> 要求している。40歳を大きく超える教務職員が行(一)に移行することは、実際には不可能であり、教(一)2級への昇格しか道はない。行(一)上位級への定数振替は、教務職員制度廃止に伴う特例措置としてしか実現し得ないだろう。

2.主な大学における取り組みの状況

 <北大> 在職者は13名。歯学部2000年度に改組に伴う定数振替で3名が昇格し在職者ゼロになった。昇格した3名のうち2名は学位を持っていた。免疫研1名助手に昇格した。医学部1名電顕担当に新規採用した。薬学部99年度に5名の定数振替があり昇格した。残った2名のうち1名は機器センターに配置替えとなり、他の1名はやめた。工学部在職者6名。現在、4つの系を学科に変え、大学院を研究部門と教育部門に分ける計画があり、それに伴う定数振替の可能性がある。

 <九大> 在職者11名。農学部2000年度4の定数振替があり、ゼロになった。工学部8名在職、殆どが女性。機能物質研究所2名いる。短期で異動する人。分析センター1名。行(一)への振替も要求している。91年度までは10の部局に50名以上の教務職員が在職していたが、94年以降の全学的な改組、大学院重点化で定数振替が進み、現在3部局に11名と1/5に減った。殆どが工学部に集中しているが、大学院重点化が終わったことで定数振替が困難になっている。また、重点化によって助手ポストに余裕がなくなり、学内措置での昇格も道を閉ざされている。在職者の半数は長期在職者で、解決の糸口が見いだせない状態にある。

 <千葉大> 在職者8名。医学部3名、薬学部2名、教育学部2名、看護学部1名。医学部2名は長期在職者、1名は医者。看護学部2000年度概算要求で1名の定数振替が実現し、残り1名になった。暫定定数問題2001年度の概算要求に教育学部のものがなく、それを追求しているうちに、その定数が暫定定数になっているらしいということが判明した。教育学部の2名と薬学部の1名がそれらしく、5月25日に交渉予定であったが、人事課長が説明から逃げているためはっきりとしたことは分からない。組合は、行(一)の定員削減に回されたのではないかと推測している。2001年度の概算要求は、看護学部1名、薬学部1名の予定。医学部の定数振替の概算要求は今のところない。

 <新潟大> 在職者3名。医学部1名、脳研2名。経済学部 1名空きポストがあるが、採用していない。医学部 行(一)移行の希望があったが、結局行(一)3級にしか行けず、大幅な給与ダウンになるのでやめることにした。99年に医療短大が保健学科に吸収されるが、学年進行で定数が付けば、昇格が可能になるのではないかという希望を持っている。

 <福井大> 在職者5名。全員が教育学部。理科4名、実践センター1名。2001年度の概算要求で、5名全員の定数振替を出す。今までは学科での反対があったが、今回は学科全体が賛成した。

 <京大> 在職者34名。人文研15名の定数振替は行われていない。99年12月に教問検座長(工学部長)と懇談したが、「助手のレベル論」を強調する始末で、大いに後退している。工学部多数の教務職員がいる。移転問題などもあり進んでいないが、大きな問題は教務職員問題を理解していないこと。運動の中核が本部にいなくて、宇治の化研や原子炉実験所にいることが痛い。化研の芥川さんは、今年3月60才で退官した。理学部から定数を借りていたため、返さなくてはならず、やむなくの退官だった。理学部で残っていた1名が、いつの間にか振替され、昇格した。

 <東大> 在職者59名。理学部1、農学部1、教養学部1、医学部2、工学部6、 海洋研1、物性研 2、生研2、分生研3、医科研16、分院8、病院16。 定数振替もなかなか実現せず、全学協力での昇格もわずかになり、最終的な解決の進みは遅い。昨年12月16日に担当の小林副学長と協議し、1月12日には蓮實総長との交渉を持った。蓮實総長は、「私の意見は、国大協第4常置委員会委員長とほぼ同じだと考えていただきたい」と答えている。教務職員問題が「わたり」で解決できるかのような小林副学長の理解の仕方に問題がある。制度問題に関する議論を深めるよう、再度協議を申し入れている(5月10日付け申入)。分生研では、99年度の全学協力での昇格が2名実現しかかって、最後になって頓挫した。

 <山口大> 在職者10名。工学部6名、医学部3名、経済学部1名。工学部長交渉では、2000年度概算要求はダメだった、という回答だった。「毎年概算要求を全員分出しているが、文部省が認めない。認められるガイドラインはないので、機会ある毎に出してみないと分からない。振替は改組に絡めないと出せない。」と言う。2001年度には、医学部で独立専攻の設置に際して、全員振替の要求を出すことにしている。

 <神戸大>  在職者18名。大教センターは2001年度、4名全員の振替概算要求を出す。工学部長は、かつては助手の資格論を言っていたが、最近は教室会議で「教務職員に研究するチャンスを与えて下さい」と言っている。工学部の技術部の人から、「行(一)技官になる運動をする気はないか」と言われた。工作センターは、5名のうち3名は行(一)で、2名は教務職員であり、全員を行(一)にするほうが合理的で、昇格の可能性も出てくるので、乗り気になって、本気で運動してみようかという考えになっている。

 <阪大> 在職者28名。2000年度定数振替1名、昇格1名。工学部に6名。工学部以外の情報は入ってこず、教務職員の専門部も実質的にはない。大学院重点化が終わり、定数振替が進まず、残された教務職員の昇格は困難になっている。暫定定数の解決方策として、工学部の中で、「流動化定員」という学部長裁量のポストを設けて、これを工学部の教務職員の昇格に使おうというプランが動き出しつつある。まだ、工学部長も思案中のようで、教務職員の該当者には「もうちょっと待ってほしい」と言っている。

 <名古屋大> 在職者2名。


東北大学における教務職員数の変化(2000年04月01日現在)
<予算定数 79名>
    男  女  計 1999/4/11998/10/201997/8/1 1997/3/11996/5/81995/1/11994/8/11993/11/11991/11/11982/1/1
工学部2325293032323335 36384050
理学部
サイクロトロン
農学部17171618191920 23262934
附属農場
薬学部1015161816171716 18181618
医学部
文学部
経済学部
附属病院
アジアセンター(文学部)1 鳴子分院
金 研 131516
反応研
素材研
遺生研
科 研
工学分館(工学部)1
計算センター(通研1)
合 計562682899196 100102106112123133 150

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