寒冷地手当の改悪提案に対して,本年度から手当ての切り下げが実施される事業場のうち,青森県浅虫地区(浅虫海洋生物学研究センター事業場),宮城県鳴子地区(複合生態フィールド教育研究センター事業場)の教職員から,以下の要望書が浅虫地区では全教職員の,鳴子地区では過半数の教職員の署名付きで提出されています.
さらに,浅虫地区からは,生活実態に即して手当ての必要性を訴える付属文書が添えられています.
国立大学法人東北大学
総長 吉本 高志 殿
私たちは、浅虫海洋生物学研究センター/鳴子地区で働く東北大学の教職員です。
このたび東北大学は、寒冷地手当の取扱いについて今年度の人事院勧告に準拠する方針である旨を聞き及びました。
人事院勧告によれば、私たちの働く地域は4級地となって、現在の支給額に比べ、今年度から3万円減額になるばかりでなく、その後も逓減されて最終的には4割も引き下げられることになるようです。
このような内容の寒冷地手当の取扱いは、私たちの日常の生活実態とまったくかけ離れたものであって、到底受け入れることはできません。東北大学当局は、安易に人事院勧告に準拠するのではなく、私たちの生活実態を実際によく調査して下さい。
仙台では2年間現在額の寒冷地手当を支給する経過措置が取られるようですが、私たちの働く職場では、早速今年度から減額措置がとられようとしています。つい先日まで生活費の重要な一部として計算していた寒冷地手当が、あっというまに消えてしまうのです。このようなことは絶対にあってはならないことです。
大学当局が、私たちの切実な要望を受け入れて、適正に寒冷地手当支給をすることを強く要望します。
2004年10月19日
浅虫地区/鳴子地区教職員
氏 名
(以下、連名)
浅虫地区の教職員全員がこの要望書を提出するにあたって話し合いをもちました。 以下に主な意見を簡単に報告します。