組合では,助教の待遇改善のためのアンケートを行います.すべての助教の皆さんにご協力をお願い致します.アンケート用紙はお手元にお届け致しますが,こちらからも質問用紙と回答用紙をダウンロードできるようにしました.
2007年4月から新たに「助教」職が設けられました.教授・助教授の職務を「助ける」という位置づけであった助手職に対して,助教は独立して研究教育業務に携わる職として位置づけられたことになります.ある意味では従来助手が事実上果たしてきた役割を追認したという面もあります.一方で,授業担当者となれるなど,新たに加わった職務内容もあり,これは新たな権利を得たという側面とともに,果たすべき役割が増え,職責が重くなったということでもあります.
助教職の導入に際しては,この間進められてきた任期付きポストへの拡大が一気に進み,理学研究科と農学研究科以外の多くの部局では新任の助教は任期付きで雇用されることとなりました.東北大学職員組合では,助教職の導入に際して,現任の助手を助教に移行する際に新たに任期を付けようとする動きに対して,労働法制を無視したものであるとして強く反対し,これを阻止しました.理学研究科,農学研究科で新任助教への任期制の全面導入が行なわれなかったのは,第一に広く当事者が声を上げたためですが,組合も一定の貢献を果たせたものと考えています.
組合は現在,助教への移行に伴って重くなった職責に見合う待遇の改善を要求しています.
第一には給与です.現在は従来の助手と同じ教育職本給表(一)の1級が適用されていますが,講師に適用される2級との間に新たな区分を設けるなどして待遇を改善することを求めています.
第二には任期付き助教の処遇についてです.組合は任期制の全面的な導入には反対していますが,現に多くの助教が任期付きで雇用されている以上,その権利を最大限に守る必要があると考えています.再任の条件は明示されているか,それは透明性があり合理的なものか,産休・育休などの権利はあるか,その他任期付きであることによって不当な不利益を被っていないか,など多くの問題点があります.
第三に,助教が法改正の趣旨に相応しく独立した研究者として遇されているかです.学生指導,運営への意見の反映などで問題はないでしょうか.
助教の皆さんの声が待遇改善につながります.アンケートへのご協力をお願い致します.
アンケートに関するお問い合わせは:東北大学職員組合本部書記局
022-227-8888または内線(片平)5029 までどうぞ.